ここホーチミンに来て早くも1ヵ月半が経ちました。日常の生活にも慣れ、取り立てて困ることはありませんが、面白いこと、わからないことはいくつかあります。
<町の様子からみたら・・・>
・犬はときどき見かけるけれど、猫はほとんど見かけない(2,3回見ただけ)。
・カラスは全くいない。(カラスというベトナム語はある、という)
・お店の前に制服を着たガードマン(らしき人)が、多いところでは3~4人椅子に座って一日中何やら世間話をしているか、もしくは寝ている。・・・店に来る客のバイクの駐車管理(預かり証を渡したり、置き場所を指示したり)はしているようだけど。
・レストランの前に屋台が出てフォーやバインミー(フランスパンにお惣菜を挟んだもの)を腰かけて食べている。(さすがに正面入り口には屋台を置かないが、入り口を避けて神社の狛犬のように両側に出店している・・・・営業妨害で文句は言わないの?)
・夜になるとほとんどの歩道に食べ物屋、雑貨屋(靴屋、カバン屋、陶器屋、ズボン)などがでている。暗くて食べ物、品物がよく見えないと思うけど…
・ピザハット、ケンタッキーフライドチキン、ロッテリアはあるけれど、マクドナルド、スターバックスコーヒーはない。(スタバよりユッタリとしたスペースを持つ地元のチェーン店はたくさんある。コーヒーは世界で輸出量第2番、日本の缶コーヒーのコーヒー豆はベトナム産が多いそうです)
・パトカーをほとんど見ない、白バイに警官が2人乗りしてるのはよく見かける。救急車はよく走っている。(あのバイクの洪水ではパトカーは役に立たないからだ、とベトナム人は言うが、救急車は大丈夫なの?)
・やくざ、暴力団らしき人を見ない(私たちには、見分けがつかない?)
・何してるかわからない人が、ズーッと一日中同じところに、あっちこっちに沢山いる。(小さいイスに座っている人、道端の木にハンモックを懸けて中にいるひと・・・)
・数多くあるお店:携帯電話ショップ、ウェディング・ドレス屋、マタニティードレス屋、大胆なランジェリーショップ、こども服、こども用品屋、バイクのヘルメット屋
・たべもの関係では、カフェ、レストラン(おおくがベトナム料理で、いわゆる中華料理屋はほとんどない)、街の食堂(ほとんどが麺類)、屋台の麺類売り、バインミー売り
・金曜日の夜、土曜日の夜はバイクが街中を走り回る….男の子の2人乗り、女の子の2人乗りがトンボのように群れて、気がありそうなバイクにすり寄って話しかけ、気が合えば公園の周りに駐車して、バイクの上で話し込む、バランスが大変だと思うけど。。。
<オフィスの様子では>
・事務室にカレンダーがない(それぞれがPC上のカレンダーを使ってる?)
・ほとんど誰もハンカチは持っていない。(ハンカチを意味する言葉が「困難」に似ていて縁起が悪いとか)
・男はラフと言うより、まったくの普段着、Tシャツか、ポロシャツにジーンズ、それにゴムぞうり(ビーサン!)。社員のほとんどが20歳代(暑い気候のため?東南アジアはどこも同じ?)
・わからないことがあり、聞くと、初めはなんやかんやと答えてくれるが、(答えが的を得ているかは別問題)わからなくなったり、難しくなると急に黙ってしまい、気が付くと誰もいなくなる。
・タクシー・カードに基づく請求書が届いたので払ってほしいと、請求書を渡され、チェックすると、自分が着任する前の日付のもの、行ったことがない場所へ行ったことになっているものなどの請求があり、指摘すると・・・黙ってしまう。私に聞きただす前に、伝票、タクシー会社にチェックしてからにしてほしいと、言ったら元票のコピーを持って来て、このように確かに使用していますので払ってください!と言う。金額が明らかに訂正されている、私のサインではない(ほかの伝票と比べればすぐわかる、漢字らしきようなものは書いてあるが)、カードのエンボス部分のデータがない(エンボスしていない)・・・・これを指摘すると、黙っていったん引き下がったが、すぐに来て「調査させますので、まずは一旦支払ってください、調査が終わり、おかしいことがハッキリしたら返金します。」?????
・ホテルの請求書に身に覚えのないの洗濯物、使用してない水ボトルの請求が入っている。
洗濯物は部屋に届けられた時に、私のものではない、と追い返したのに請求は残ったままになっている。これを指摘すると確認してから返事をする、といい後日洗濯物代金はすぐに現金で返金された。水ボトルは使用したのを忘れていませんか?と言われ、「まったく部屋の水ボトルは使用してない(15,000VND)」と答えると、「マネジャーに相談してから回答します」と言い、後日「ハッキリとはわかりませんが、間違いの可能性もありますので10,000VND(40円)は返えします)」どういうこと?こっちのミスもある?ということ?
<日本語学校、大学で>
・9時に授業が始まる・・・とは言っても、よくて9時15分、だいたい9時半にならないと集まらない。ベトナム人の先生も似たり寄ったり……
・小学生か、中学生のようにハッシャグ・・・・誰かが誕生日であったりすると、大きなケーキを買ってきていて、教室で小さく切ってみんなにわける….までは微笑ましい。
そのあと、1口2口食べたと思ったら、そのケーキを誕生日の学生の顔にみんなでぬりたくる…休み時間ではあるが建物中に響くような大声でハシャグ。
・9月末で終わったコースの修了式に出てほしいと案内され、出席したら修了生15名がわいわいとさわぎながら座っていて、そこへ社長が来て挨拶「これからが本番です、頑張ってほしい」1分もかからず、手を振って出ていく。中国なら10分は演説するけど…… また、いつはじまって、いつ終わったのか出席していてもわからない。
成績を発表し、コース中の授業風景、打ち上げのカラオケ会などの写真をプロジェクターで映し出し、わいわいがやがや歓声を上げ、突然に修了証をわたし、優秀成績者に賞金をだす….修了式としてのコンテンツはいいのですが….ざわざわしていて「修了式」というより、作業現場で「チョット集まって」と声をかけ各自に修了書をわたして、「以上、解散」というような感じを受けました。
修了式をセレモニーとしてはとらえていますが、その感覚が違うようです。
社会の仕組みが違う、歴史が違う、習慣が違う、価値観が違う・・・・でもビジネスが、ITが、交通手段が日一日と、このベトナムをも同一化させていく・・・・・みんなTシャツとジーパン、スーツになっていく? バイクの洪水もなくなっていくのでしょうか?
<上記駄文と直接の関係はありませんが、ご参考までに>
・「もっと知りたいベトナム」 桜井由躬雄・著 弘文堂
・「アジア読本 ヴェトナム」 坪井善明・編 河出書房新社
・「物語 ヴェトナムの歴史」 小倉貞夫・著 中公新書
・「愛人 ラマン」 マルグリット・デュラス・著 河出文庫
またいずれ。
2011年10月29日@HCMC
今福民生