設立の目的

 日本の金融機関のIT化は、その品質、性能、サービスのきめ細かさによって世界をリードする水準にありましたが、2000年以降のIT投資抑制、アウトソーシング化・共同化等により、先進性を失いつつあり、グローバル競争への悪影響が懸念されています。

 

 一方で、今までの金融ITの仕組み作りを担ったIT技術者の経験・スキルは、大量定年の流れとともに、そのまま消滅しようとしています。また、内閣府に設置されたIT戦略本部でも、「今後は情報通信技術そのものの知識・スキルと合わせて、業務改革やマネジメントに関する知識・スキルを備えた人材が不足する」と指摘されています。

 

 このような現状を踏まえて、経験豊かなIT技術者のスキルを有効に利用して、これらの経験・スキルが次の世代に残るような、また個々の金融機関の情報通信技術に携わる関係者に継承されるような仕組みを作ることが、日本の金融情報通信技術分野、ひいては日本経済の活性化の最重要課題の一つであろうと推察されます。

 

 これら課題を解決する一つの試みとして、過去の業務で身につけた高度な金融IT技術と豊富な経験を有する会員が相互に協力し、幅広い分野で調査研究を行い、種々の普及活動に携わるとともに、不特定多数の金融機関、IT企業、関連する団体やその従事者に助言または支援・協力を行うことにより、IT技術力や情報システムの品質向上、次世代人材の育成、国際協力に貢献するNPOを設立するものです。

 

 

平成23年2月1日

                                                 理事長 島田 直貴

2019.09.12 更新
2019.09.12 更新