第8回「AI&FinTech先進技術勉強会」

 今年度最初の「AI&FinTech先進技術勉強会」が3月25日にNPO会員およそ20名が参加し八丁堀ハイテクセンター会議室で開催されました。今回は「ハイブリッド型アプリ開発環境」によるモバイルアプリ開発というテーマで、AIやFinTechのモバイル・アプリを開発する上で必須となるハイブリッド型アプリ開発環境に焦点を当ててみました。

 

 勉強会の講師には、多くの金融機関で利用実績のあるクラウドによるハイブリッド型開発環境「Monaca」を販売しているアシアル社の取締役塚田亮一氏にお願いしました。塚田氏の講演の前にアシアル社顧問でもある当NPOの岡田理事から「Monaca」の概要を話してもらい、そのあと塚田氏に「Monaca」の特徴や金融機関で実際に作られたモバイル・アプリ例などを説明していただきました。

 

  2008年10月のアップル社のアップルストアのスタートとともにアプリ市場が登場。日本を含めた世界でモバイルアプリ開発の競争が始まりました。アシアル社においては2012年「Monaca」を初リリース。ハイブリッド型開発環境で使いやすさやユーザーインターフェースなどが優れているとのことで現在までに20万開発ユーザーが利用し、モバイルアプリも10万本の開発実績があるとのことです。

 

  最近の金融機関のモバイルアプリの特徴的な例の紹介もありました。従来のスマホWEBサイトでは面倒なオペレーションとなるものが、モバイルアプリでは、例えば残高照会などの単機能のスマホアプリを作り、「一秒(3タッチ)で残高確認」を可能にしています。スーパーなどの電子マネー支払いで直前の残高確認が1秒ででき、思いがけない残高不足の恥ずかしい思いを防ぐことができます。参加者からも多くの質問があり2時間の勉強会があっという間に過ぎました。