ホーチミン便り

第一回 Oct. 01, 2011                            2012/02/21掲載

皆様お元気でお過ごしのことと思います。

ホーチミンに来て20日間がすぎました。

毎日朝7:50の会社専用バスで郊外の開発センターに行き、一日中席に座って講義の資料をWebで調べ、TEXTを作成し、時間配分を考えて、質問などを考え、授業運営案を考えたり、作ったり、居眠りしたりしている毎日です。

 

夕方は17:45のバスで帰ってきますと宿舎のホテルに19時ころ帰ってきます。

それからブラブラと近所を徘徊し、レストランかカフェで食事。カフェとはいっても大きく広く、中には西欧の屋敷跡のようなシャレタところでガ-デンレストランのような所がたくさんあります。どこでもWiFiができますので、オッサンがPC,iPad,iPoneなどを使っています。何やっているのかのぞいたら、ゲームまたはニュース(かどうかベトナム語のわからぬ私に判断できませんが)を見ているようです。私もPCで日本のニュースを見ながら食事をし、ホテルへ帰ると21時過ぎです(日本時間23時)。シャワーを浴びたあと、持ってきた本を1時間ほど読み、そのまま寝てしまいます。こんな判で押したような生活を20日間も続けるのは、中学校以来です。10月の中旬からはレクチャーを始めるので

イスに座ったまま・・・からは解放されそうです。

 

毎晩19時~19時半にホテルを出て食事に行くので近辺の人たち・・・路上で特にすることもなくプラスチックのイスか、オートバイの上に寝そべっている人、タバコ、ガム、くだもの、フォー、バインミー(フランスパンのサンドイッチ)を売っている人・・・が顔を覚えてくれて、何やら声をかけてニッコリしてくれるのですが、何と言ってるのかサッパリわかりません。「お互いヒマだね!」「あんた毎日どこ行くの、うちのバインミー買ってよ!」・・・・てなこと言っているような気がします。

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オートバイ、交通混雑、廃ガスを除くと・・・・何かユッタリしていて誰も走っている人も、あわててる人もいない気分のイイ街です。・・・道を渡ってる途中で前後をオートバイと自動車にはさまれ、時々お尻をオートバイの人の足とか膝が擦っていくのですが、あわてず、驚かずそのままでいれば、オートバイ、自動車が勝手に避けていくのです。スリルは満点以上。一瞬のタイミングをみて、一歩をユックリ踏みだせば、あとはただ果敢に歩速を変えずに、後ずさりは決してせず、前へ・・・・

 

歩道を歩いていても混んでいる車道から抜け出して歩いている人をスラロームで追い抜いて行きます。さらに十字路のコーナーの歩道はほとんどオートバイの右折、左折用のショート・カットとなっています。歩道・・・といって安心はできません。

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こちらの人は生活モードはユッタリしているのですが、「異常な動き」には無意識に反応するよう注意力がセットされているのでしょうか。2度オートバイの事故を目の前で見ました。1度は右折する自動車の更に右側をスリ抜けようとしたオジサンが巻き込まれて転倒し、前へ放り出されて仰向けに大の字になりました。スゴイ!と思ったのは車道に大の字に倒れたオッサンを後続のオートバイはサットかわすか、ピタットとまるのです。後続のオートバイどうしはガチャンとすこし当たってたようですが。映画で見る小さい魚の群れ、鳥の群れが、突然に方向を変えるシーンのようです。さらに驚くのはこのオジサン、ユックリと腕を回したり、足の屈伸をしたりして起き上がるろうとするのです。するとおもむろに自動車の運転手が下りてきて、手を差し伸べ起こしました。顔と顔を見合わると、オートバイのオジサンは片手を天にむかって手をあげて「平気だ、ドウッテことない!」という風なジェスチャーをしました。自動車の運転手、オートバイのオジサンはこの間、ひとことも言葉を交わすことなくそのまま無言で、それぞれ走り去っていきました。

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もう1度もほとんど似たような状況でした。オバサンが後続の自動車にトーンと押し当てられ、やはり道路に放り出されました。このときも後続のオートバイはみなピタット停止、オバサンは起き上がって、オートバイを点検するとそのまま走り去りました。自動車の運転手は下りても来ないのです。

 

????この国には自動車保険などを推進してはいけない???

このように当事者同士で「マアマア怪我しなかったのだから・・・」で終わらなくなるでしょう。訴訟してうまくやれば「お金がもらえる!」となったらどうなるのでしょうか?

そういえば町のネオンサインもAIA、Manulife、Dai-ichi Lifeなどはありましたが損保関係のは見なかったような???

 

いずれまた。

 

 2011年10月1日@HCMC

今福民生

 

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