第16回 オープンセミナーが開催されました。

 今回のオープンセミナーでは前回に引き続き「続・金融デジタライゼーション」として金融のデジタライゼーション」を取り上げ、特に「永遠の課題(?)」とも言われている金融機関のレガシー「勘定系オンラインシステム」の今後の取り組みに着目しました。

 

  前半はアクセンチュアの中野様から金融機関のレガシーシステムのモダナイゼーションをテーマに特にデジタル変革の推進に欠かせないIT資産の刷新についてご講演いただきました。

 

  講演では、「金融機関のメインフレームシステムの状況や課題」、「デジタル化の最新テクノロジ」、「システム構造転換には『デカップリング型』、『ビークル活用型』、『トランスフォーメーショナル・ジャーニー型』などがあり経営の優先順位により選択が必要」、「今後の金融基幹系システムのイメージ」、「『リビルド』、『リライト』、『リホスト』による残されたレガシーのモダナイゼーション」など興味あるテーマを整理して説明いただきました。

 

   また後半は「伊予銀行のメインフレーム勘定系の位置づけと最新技術活用」というテーマで伊予銀行の稲田部長、井上課長にご講演いただきました。

 

  稲田部長から伊予銀行が中期経営計画に基づき推進するデジタル化戦略についてや新規口座開設や住所変更などの手続きをすべてタブレット端末で行える新技術を駆使した「AGENTシステム」の紹介などを、また井上課長からは技術的観点を中心にお話いただきました。

 

 「勘定系システムの現状の課題」や「オンラインサービスの将来イメージ」、「システム間インターフェースの現状と今後の方向性」、「勘定系システムのモダナイゼーションイメージ」、「WEB連携基盤の具体的取り組み方法」、「新勘定アプリ対応」、「業務関連同方式」、「取引ログ問題」など広範囲のテーマが紹介されました。

 

   今回も官公庁、金融機関、ITメーカー・サービス企業などから、一般、会員を合わせ70名を超す皆さんに参加いただきました。セミナー参加者からは「金融機関で最大の悩みでもある勘定系オンラインの今後の取り組みについて課題や取り組み方法が整理できた」、「地方銀行の具体的取り組み事例を聞くことができ今後の参考になる」などの声がありました。